男の隠れ家を持ってみた/北尾トロ
隠れ家に対する憧れは誰しもあるだろう。
それを実現してしまったドキュメントである。
隠れ家といっても、奥さんにはきちんと伝えてあって、
あきれられつつも許されている、という状況自体がうらやましい話でもあり、
ほんとの意味での隠れ家ではないのでは?と思ってしまうところではある。
著者が隠れ家ですることは、
一人でぼんやりしながら学生時代のような生活をしてみたり、
普段の自分を知らないような人たちと飲み友達になってみたりしながら、
中年の自分探しをしよう、ということである。
雑誌連載のネタとして、という側面もあるため、
かなり不完全燃焼の感もあって残念ではあるが、
自分だったらあんなことしたい、こんなことしたい、と
妄想の広がる本であった。
会社勤めで結婚までしてしまうと、
なかなか一人の時間はとれなくなってしまうので、
アパート借りる、までは行かなくても
隠れ家は確保したい、と思っている。
が、うまくはいかないものである…。